2020年10月18日 ホットウイスキーの極意は日本茶に通じている

山崎で作ったホットウイスキー

このままでは風邪をひく。今朝、犬と散歩の途中に、5年前のことを急に思い出した。薄着で飛び出して、風が冷たかったからかもしれない。グラッパ(愛犬の名前です)も震えている。
茨城でのできごとだ。撮影を終えて駅まで急いて向かっていた。夢中になってかいた汗で、体が奥深くまで冷えていることに気づいた。カメラバックからジャケットを取り出して羽織っても、一向に体は温まらない。
こういう時は何かを口にするのに限る。しかし、東京に戻ってから会食の約束があった。
「ホットウイスキー」の看板を目にする。荷物を抱えて電車で移動するので酔いたくはない。熱燗1本ぐらいがちょうどいいのにと思って、瞬時にアルコール度数を計算した。
シングルサイズでは味が閉まらないので、ジガーサイズ45mlとして、ウイスキーのアルコール度数が43%だとすると、約200mlのお湯割でアルコール度数は9.7%になる。空きっ腹に飲んだとしても私にとっては問題にならない。よし、入ろう。
止まり木の客となって注文する。
出てきたグラスに口をつけようとするが、湯気で目が開かない。あまりにも熱すぎるのだ。少し冷ましてから飲むと、今度は薄い。おそらくシングルギリギリの量しかウイスキーを入れていないのだろう。
不満足ながらも、体だけは温まり店を後にした。
いまでも寒い日にはホットウイスキーを楽しむ。私のレシピは山崎ノンエイジ45mlに、180mlのお湯。コツは日本茶を入れるのと同じ70℃にして注ぐこと。ぬるく感じるかもしれないが、むせ返ることもなく、味の輪郭がはっきりする。
カフェテラオ でもホットウイスキーが楽しめる。紅茶と角砂糖、レモンスライスを添えたウイスキーティーも美味しい。他にも昔懐かしいカフェロワイヤルなど、温まるメニューがたくさんある。
え?温まりすぎて汗をかいたらどうするって?
ご心配なく。きりりと冷えたビールもたくさんご用意しています。

シナモンスティックが浮かぶホットワイン
シナモンスティックを浮かべたホットワインも好評です

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