「一周年スペシャルページ」のロゴ

カフェテラオ、激動の1年目を振り返る

カフェテラオ・ウォッチャー 阿部知行

皆さん、こんにちは。カフェテラオのオフィシャル・ウェブサイトの制作をした阿部といいます。店主・寺尾豊君の高校時代からの友人です。

このたび、一周年を迎えたカフェテラオ。夢と希望に満ちたカフェ開業のはずが、折からのコロナ禍と重なってしまいさまざまな困難にぶつかってきた1年でした。それでも、その都度いろんな対策、新しい企画、新しいサービス形態などを次々考え出して実行、その創意工夫センスとやり続けるエネルギーに、友人として感服してきました。

日々刻々と変わっていく店の様子、メニュー、サービスなどについてゆけず、作ったウェブサイトは今やほとんど役立たずになってしまっています(苦笑)が、それはさておき、そんな激動の一年を振り返る1ページを作り保存しておくことで、のちのちこんなこともあったねと、良い酒を飲むネタになるかもしれないと思いこのページを制作してみました。お楽しみいただければ幸甚です。

では、ここから本題

2020年8月22日(土)グランドオープン。

オープンの日、花束があふれる入口に立つ店主の寺尾君

既に8月12日以降プレ・オープンとして、友人関係等への限定的なサービス提供はしていました。そしてこの日、晴れてのグランド・オープン。東京23区内の飲食店に22時までの時間短縮要請が出ている中でのスタートとなりました。

各方面よりお祝いのお花がたくさん!

店内の花束を抱えるようなポーズでおどけて見せる店主・寺尾君
色とりどりの沢山の花束

開店当時は、ワーゲンバスが店の奥にありました。

外から、ガラス越しに店内に置かれたワーゲンバスを見る
店内に置かれたワーゲンバスの近景

※このワーゲンバスについてのストーリーはこちら

当時私が好きだった、カルパッチョとチキンです。

料理写真、カルパッチョとチキンソテー

もちろん、ステーキも欠かせませんでした。

そしてその頃も今も、ハワイの風吹く「コナビール」

4種類のコナビールのボトル

※コナビールのストーリーはこちら

8月26日 オープン記念ライブ。歌っているのは、店主寺尾君の従兄でかつてZARDのディレクターをやっていた寺尾広さん。

店内に電子ピアノを置いて弾き語りをする寺尾広さん

10日ほどあとには、私、阿部のアコギ・ユニットのライブもやらせていただきました。

2人並んでギターを弾きながら歌う筆者阿部のユニット

いくつかの曲では、寺尾君も参加。

阿部のユニットに加わりギターを弾く寺尾君

8月27日、日替わりランチをはじめました。

写真は豚肉のスパイシートマト煮込み

9月、新メニュー、ステーキサンド登場。その後さまざまな改良がされていきますが、原型はこんな風でした。

分厚いステーキが入っているステーキサンド

※ステーキとステーキサンドの誕生秘話はこちら

デザートメニューとしては、軽井沢のジェラート専門店「Gina」による、カフェテラオのオリジナル・ジェラート

白い皿に乗ったオリジナル・ジェラート。背後にはハワイの木彫り人形が

以前からよく作っていたナポリタンも新たにメニューに加えたました。

目玉焼きが乗っかったスパゲティーナポリタン

10月11日、8月12日のプレオープンから2ヵ月となった記念。五反田の「食堂とだか」とのコラボイベント。

ロブスターを持っておどける戸高さんと寺尾君
沢山のお皿に料理を盛り付けるとだかのスタッフの女性

10月、ランチメニューを一層強化。こちらはハワイの定番「ロコモコ」。

ソースがたっぷりかかったロコモコ

夜は冷えてくるこの時期、ホットウィスキー、ホットワインを始めました。

山崎のホットウィスキー
シナモンスティックを浮かべたホットワイン

※寺尾君のホットウィスキーの思い出はこちら

10月の終わり、ワーゲンバスの特長的な顔を外に向かってしっかりと見せ、店のアピール力を高めようと、一時店を閉めて大幅なレイアウト変更を実施。

テラス席のガラス戸のすき間からフロントだけを外に出したワーゲンバス

ヒョロっと顔だけ出して外を見てる姿が可愛いです。

顔を出したバスのフロントを横から。向こうには山手線の線路が
向きを変えたワーゲンバスを見せの中から見る

ハロウィーンにはこんなデコレーション。かぼちゃのオレンジ色とワーゲンバスのブルーが良い感じ。

フロントだけ外に出てるワーゲンバスの脇には、オレンジのジャックオーランタンが

11月、試行錯誤を重ねた新メニューの「パンケーキ」がデビュー。店主寺尾君の嗜好をしっかり反映させ、ボリュームたっぷり。

テラスのテーブルに置かれたボリュームたっぷりのパンケーキ。

※パンケーキ開発の苦心惨憺ストーリーはこちら

ボジョレーヌーボー解禁日には、もちろんしっかり対応しています。

4本並んだボジョレーヌーボのボトル

※ワイン通の寺尾君が語るボジョレーヌーボーの楽しみ方はこちら

11月の終わり、クリスマスも近づき、ライトアップ始めました。

クリスマスのライトアップをしたワーゲンバスのフロント

12月2日、オフィシャル・ウェブサイト完成。URLは、cafeterao.wine。「.wine」ですよ! こんなところにも寺尾君の強い思いが。

冒頭にも書きましたが、コロナ禍の中での飲食店苦境への対応として、日々変化するカフェテラオに追いつけず、今や有効でない情報がたくさん載ってますことご容赦ください。

カフェテラオサイトのトップページ。上にはロゴ、下はワーゲンバスのフロントが見える店の正面

12月のある快晴の日、ワーゲンバスを外に出してバスクルーズを開催。遅めの朝にお店を出てお台場へ。ビールとおつまみを楽しんで、仕上げは名物ステーキサンド。その後、都内を回遊して夕方にはお店にというたっぷりの一日。

カフェテラオの前に停車するワーゲンバス
ワーゲンバスクルーズ、お台場での記念撮影

その約1週間後、ナイトクルーズも開催。

ワーゲンバス・ナイトクルーズ。お台場での記念撮影

このワーゲンバスクルーズはその後、レギュラーイベントにしていこうと計画をしましたが、年明け、緊急事態宣言とその後の飲食店への規制等の影響で計画は実現に至っていません。

年の瀬迫る12月19日は、カントリーシンガー田村大介氏のライブ。

テラスに設けられたステージで演奏の合間にカメラに向かって微笑む田村さん

コロナ対応で収容人数を抑えた客席は、ファンの方々でいっぱいに。

田村大介ライブの客席全景。

こうして2020年が暮れ・・・、

年明け、新しい年2021年がやってきました。

都内から見た富士山。初日の出の光がまぶしい

1月2、3日。年明けの特別イベント、「キムトメグリーノ」。食通憧れの3つのお店、素材の味を最大限に引き出す長期熟成で定評がある寿司店「すし㐂邑(きむら)」、日本一とも言われる名古屋の天ぷら店「天風良にい留」、一度は味わいたいイタリアン料理店「ペレグリーノ」の3店がカフェテラオに集結。ワンコイン500円でそれぞれの店の逸品を楽しむイベントです。

イベントに参加した3つの店からの料理人たち
参加した3つのお店の料理人たち

カフェテラオは、ドリンク部門で参加。選りすぐったワインとお酒を提供しました。

選りすぐりの日本酒とワインの瓶を並べお客さんを待つ寺尾君

参加した3つのお店と、このイベントについての寺尾君の思いはこちら

1月上旬。2度目の緊急事態宣言発令。またまた逆境に。来店しづらくなったのなら、こっちから出向いていこうとデリバリー・サービスを開始。ご用命に応じて、ステーキサンドとコーヒーを持って首都圏どこにでも出没。

自宅前でデリバリーを受けるご夫妻
道端に停めたワーゲンバスの前でポーズをとる親子3人組
ステーキサンドの袋をうれしそうに持つ3人のお客さんと寺尾君

1月30日、この日は緊急事態宣言による19時ラストオーダーの要請で休業を余儀なくされた銀座のバーとのコラボイベント。寺尾君が長年通ってきた銀座の老舗バー「保志」本店の店長杉谷まさしさんに来ていただき、「バー・カフェテラオwith杉谷まさし」を開催。アフタヌーンカクテルを提供。

カフェテラオでカクテルを作る「バー保志」の杉谷さん
「バーテラオwith杉谷まさし」のイベントロゴ

寺尾君とバー保志のつながり秘話はこちら

3月には、イベント目白押し。まずはカントリーシンガー石田美也さんのアコースティック・ライブ。

カントリーシンガー石井美也さんとバックのギタリスト

そして、落語会2連発。最初は三遊亭ときんさん。

店内に赤い布を敷いた高座を作っての落語会。演じる三遊亭ときんさん

落語会2回目は、春風亭昇々さん。

落語を演じる春風亭昇々さん

日本音響研究所の鈴木創さんをお迎えしてのイベント「暗闇食堂」。キュウリとセロリではかじる音がどう違うかとか、音を聞いて思わず買いたくなる食品CMの音作りのことなどなど、興味深い話多数。

会場で録った音を画像に置き換えて表示する鈴木創さん

イベントでワーゲンバスを外に出すことを繰り返す中で、密を避けてゆったりした座席にするためにも、ワーゲンバスを置かない店ということもあるのではと思い始めた。

ワーゲンバスがない、ゆったりした店内
店の前に停車するワーゲンバス

4月下旬、度重なる緊急事態宣言とその延長措置への対応として、ノンアルコール飲料のラインアップを猛烈拡大。

ビール、ハイボール、リキュール、ワインなどのノンアルコール版の品揃え

酒類提供自粛要請に協力しコロナの早期終息を願う姿勢を強く表明するために、カフェテラオ純喫茶宣言のTシャツ作成。

「純喫茶・寺尾」のシャツを着た寺尾君

5月。少し前からお店を手伝ってくれていた麻里子さん。強力な助っ人として本格稼働開始。店長不在時のお店の仕切りはもちろん、新メニューの開発にも大きく貢献。

麻里子さんの似顔と花柄をあしらった麻里子さんプレート

こちらは、麻里子さんプロデュースのラブリー系デザートメニュー「ドルフィン・フレンチトースト」

イチゴをくわえたイルカのようにカッティングしたバナナが可愛い「ドルフィン・フレンチトースト」

ハワイの味をカフェテラオ風にアレンジしたランチメニュー「PUKA ANA UDON」

ピンクのうどんと魚のフライをあしらった「PUKA ANA UDON」

6月。店内レイアウトを大幅変更。テラス側のガラス戸を全開にして、風を楽しめるソファー席のほか、いろんな気分が楽しめる座席構成となりました。

テラス脇で風が気持ち良いソファー席

店の中央には、古材の風合いが感じられるテーブルを設置。

古材があじわい深いテーブル越しに厨房の方を見る

入口近くにはアンティーク風の丸テーブル。

ハワイの木彫り人形越しに厨房とは逆側の店内を見る

7月。少し前から試作を続けてきたハンバーグ・サンドが正式メニューに。ハンバーグはご飯のおかずにも良いのだけど、ここではパンと合わせて最適なハンバーグを開発。ハンバーグ・サンドとして提供することになりました。

グリーンの皿に乗ったハンバーグサンド。ミニトマトの赤と皿のグリーンがきれい

仕事帰りの気軽な一杯を期待して、こんな試みも。でも、これを始めてすぐ、4回目の緊急事態宣言。またもや酒類提供を終日停止することを求められることとなりました。

気軽なお酒とおつまみを選んで書きだした「カフェテラオ夜市」のポスター

いよいよ夏本番。ビールがダメならこれ。ということでかき氷マシンを導入。かき氷もオリジナルを次々開発。

白くてきれいなかき氷マシン

レインボー・アイス。

赤・黄・青・緑のシロップを使ったレインボーかき氷

青空と五輪マークをイメージした「東京オリンピックスペシャル」。

青いシロップをかけ、トッピングに5つの輪切りレモンを乗せたオリンピック・スペシャルかき氷

東京オリンピックが開幕。カウンターに大画面テレビを置いて、テレビ観戦ができるようになりました。

カウンターに大画面液晶テレビを置いた店内

8月、お酒が出せないなら食事に注力、ってやってきたらランチメニューが充実してきた。地元では、不思議なランチがある店として認知されてきたみたい。

ランチメニューを書いたポスター

これはほんの少し前のこと。ある撮影隊から、お店をロケ場所として使わせて欲しいとの要望が。同時に、ロケ弁当19人前の注文も。夏場のお弁当ですから衛生面にも細心の注意をして、無事に納品。

大きなハンバーグと彩り豊かな付け合わせが詰まったランチボックスが並んでる

そして今日。まだまだ残暑厳しい渋谷で、ここはハワイかカリフォルニアか。

気持ちの良い空間と美味しい料理を提供し続けてくれています。

南の島のイメージビデオを大画面に流し、涼し気なカフェテラオの店内

そんなカフェテラオの一年。ここまでご覧いただきありがとうございました。

8月22日、一周年を迎えた当日、私は寺尾君宛におめでとうのメッセージを送りました。そのメッセージを書きながら、ふっと、こういう1年振り返りページを作ったら面白いなと思いつき、印象に残る出来事を挙げてくれれば、写真と組み合わせてページを作るよと、彼に投げかけをしました。

それに対する寺尾君の返信では、「特にこれが節目という出来事はない」「毎日が新鮮で、どの1日が欠けていても今日がなかったと思う」ということが記されてました。うーん、日々是精進。人生のチャレンジャーとして素晴らしい言葉!

ということで、傍で見てきた私が勝手にトピックを拾い上げてこのページを作ってみました。

2年目の日々が始まってもうすでに一週間以上が経過しました。そして今日からもまた続いていく1日1日。それがまた、次のカフェテラオを作ってゆきます。

このページをここまで見てきてくれた皆さん、その中のどこかの1日、いや1日と言わずもっともっと何日でも、カフェテラオに行ってみるという形でカフェテラオの新しい日々にぜひ参加をしてみてください。寺尾君が、おいしい料理と笑顔で迎えてくれますよ。

2021年8月31日 カフェテラオ・ウォッチャー 阿部知行

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